【台湾ECモール解説】台湾女性系No,1ECモール「momo購物網」の基本データと売り方のコツ

momoは、台湾最大手のECモールです。
ここでは、「momo」について絞って解説します。

momoは、富邦媒體科技が2005年にサービスを開始した台湾のECサイトです。
2018年にはBtoCにおいて台湾最大のECサイトとなり、2019年には年間累計売上が518.3億台湾元にのぼり過去最高を記録しました。
2020年においても、1〜3月の連結売上は約151.1億台湾元となり、昨年同期比で28.7%の伸びを記録しています。
新型コロナの影響で業界全体が好調ではあるものの、momoの業績アップは他社を圧倒しております。

【規模概要】

商品数：68万SKU
アクセス数：3,117万人/月
売上高：
2016年：205億元
2017年：332億元
2018年：420億元
2019年：518億元
2020年：672億元
2021年：884億元

momoは、2004年にテレビショッピングからスタートし、2005年にショッピングサイトを設立しました。
テレビ、ECサイト、通販カタログ、携帯アプリなど多くの販路を運用することに加え、高い還元率のクレジットカード「momoカード」や「momoコイン」を発行することで顧客を引きつけ、momo会員の消費頻度を高めることに成功しました。
その結果、momoより先行して設立していたPCHOME、博客來などのショッピングサイトを一気に抜き、現在では台湾最大手のECサイトに成長しています。

商品ジャンルが豊富なことはもちろんのこと、価格も他のサイトよりも安いものが多く、通常翌日配送を行うなど、使い勝手のよいサービスで台湾人が日常的に愛用するECサイトになっています。
また、定期的に配布される割引券や、期間限定のセールなどお得にお買物ができる施策も数多く行われており集客数の拡大に繋がっています。

【表：momo、Shopee、PChomeの比較表】

momoの客層は30代～40代が中心ですが、近年60歳以上の顧客も増えてきています。
化粧品から日常用品などあらゆるジャンルの商品を扱っていて、まとめ売りが人気なことが特徴です。
また多くの有名ブランドがmomoで旗艦店を設立していることで、さらなるサイトの信頼感を顧客に与えています。

momoは、基本どのような方にも向いていますが、PCHOMEと比較すると視覚的に女性好みのデザインが特徴です。
また、有名ブランドのアウトレット品などのアパレル製品や、コスメ・化粧品、人気レストランのクーポンなど女性をメインターゲットとして商品が充実しているため、女性向けのコスメや衣料品、またベビー用品などの販売も向いています。

ニュースによると、momoは、より商品の配達スピードを上げること、自社の物流を増やしていくこと、会員制度の強化を図ることで、より質の良いサービスを提供することを目指していくようです。

生鮮食品の分野では、スーパーで買い物するのと同じ時間で商品が届くサービス網を築くことを目指しており、実際に2019年は全台湾併せて20もの物流倉庫を設立しました。 会員制度においては、2019年にAmazonプライムのようなVIP会員制度を推し進める計画を発表し、その初段階として、現在は台湾の通信キャリアが提供するmyVideoやmyMusicなどのサービスをmomoと統合させています。